ひろみち日記詳細
中国事情調査団報告A
19日 浙江省杭州市に本社所在のソフトウエアー業種の株式会社アリババ・グループに調査視察をおこないました。
1999年創業の企業間電子商取引をサポートするマッチングサイト「アリババ・コム」が多くの会員を集め 瞬く間に急成長した注目する企業です。
まず、会社としての三大基礎の考え方として、1、使命 2、価値観 3、ビジョンを挙げています。
1、使命に関しては、解放、透明、共有、責任、新しいビジネス文明の促進 2、価値観として、お客様第一、変化を楽しむ、チームワーク、誠実、勤勉 3、ビジョンとして、データ共有、プラットフォーム幸福指数最高の企業、102年続く企業(3世紀に渡る企業)です。
敷地面積 5万平米に平均28歳の社員約8000人が働いています。社員ひとりひとりが、単に業務上のノルマ達成でなく、3大基礎の考えに基づき、達成までのプロセス重視の評価基準で働いているとのこと。また、従来の企業は株主を筆頭重要視している企業が多いと言われていますが、アリババは1番に重要なものとして、お客様、次に 働く人 3番目に株主を考えていることに注目しました。
アリババ・グループは、ジャック・マー氏中心に社員18名で1999年創設され,BtoB企業間電子商取(Alibaba.com)が中国サイト1600万名以上の登録者数を保有しており、ユーザーは定期的に商談、商品検索をしておりビジネスを行う中小企業が信頼を寄せるオンライン・コミュニティー及びオフライン・コミュニィティーとなり、現在、BtoB(企業間電子商取引)は、240以上の国家、地域に4700万ID以上の会員を有し、毎日約600万以上ID使用(海外約120万ID、中国国内約500万ID)の世界一のBtoBマーケットプレイスになっています。ビジョン、ポイントとして圧倒的な情報量、専門性と双方向性と安全性です。BtoBの会員の分布は海外1200万、(インド11%、アメリカ15,8%他)日本は現在20万で100万ユーザーを目指しています。
2003年にはC2C(個人対個人オークションサイト)電子商取引サイト「陶宝網(Taobao.com)」を立ち上げ、2004年にはオンライン決算サイト(Alipay.com)設立、2005年には検索サイトYahoo中国を引き継ぎ、2007年香港証券取引所に上場し時価2兆円を超え話題になりました。
CtoC(個人対個人オークションサイト)は、3億人登録会員があり、一日5000万人が見にきて、1日500万人が買い物をしています。尚、中国国内の宅配便1日約600万個中、そのうちTaobaoからの宅配便は1日約500万個になっているそうです。。
決算サイト(Alipay.com)も登録会員2,5億を超え、1日の決算額は約180億円で中国最大のオンライン決算サービスになっています。
中小企業が海外で取り組もうとする時の問題点として、取引先開拓、ことば、実務がわからないの3点に集約されると言われています。その3点問題点をアリババ・グループが補足、お手伝いをするという現場課題に即したポイントで急成長を遂げていました。
また、net使用の小売り状況は世界規模では約11%、中国では約1,1パーセント、日本では約4%になっている状況から、まだまだ成長分野の業態といえるのではないかと考えます。
会社としての新しい考え方、社員評価の考え方、現状課題解決からのビジネス開拓等、時代の先端を驚異的数字ではしる世界トップレベル企業の足跡をたどり、その価値ある考え方を研修調査しました。
update : 2010-08-22 22:34:07
by : 中野ひろみち後援会事務所